サロン<グランダム> 穐葉昭江(あきば・てるえ)さん | PREMIUM LIFE

サロン<グランダム> 第6回 
「ジュエリーにこめられたヴィクトリア女王 愛のメッセージ」

※写真はシードパールティアラ   イギリス 19世紀初期
イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、アイルランドのシャムロックと
イギリスの三つの国の華をモチーフとしています。

  7月19日、帝国ホテル タワー地下のレストラン「北京」で、第6回サロン<グランダム>を開催しました。

 

 今回は、アンティーク・ジュエリー コレクション「グレール」のオーナー、穐葉昭江(あきば・てるえ)さんをゲストスピーカーにお迎えし、ヴィクトリアン・ジュエリーの変遷と誕生の背景などをお聞きしました。


 穐葉
さんは、大学生のときに訪れたイギリスでアンティーク・ジュエリーと出会い、その素晴らしさを多くの人に紹介したいという強い思いに突き動かされて、ヴィクトリアンを中心としたアンティーク・ジュエリーのコレクションを始め、美術館までつくった方です。


 
なぜヴィクトリアンなのかというと、19世紀のイギリスは産業革命が起こり、繁栄を極めた時代でした。金鉱が発見され、ダイヤモンドが見つかるなど素材が豊富になり、技法も発達し、デザインも多様化します。そのため、素晴らしい作品が数多く生まれ、宝飾文化史において最も華やかで、またとても重要な位置づけになるとのこと。


 
時の君主ヴィクトリア女王は、結婚式に白のウエディングドレスを着た最初の女王であったことや、結婚指輪の交換を初めて行い、アフタヌーン・ティーの習慣を広めるなど、現代に多くの影響を与えていることもお聞きしました穐葉さんのお話しをうかがいながら歴史をたどり、作品を見て行くと、ジュエリーがその時代を表情豊かに語りかけてくるようです。

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上左:リガードゴールドペンダント(ルビー、エメラルド、ガーネット、アメジスト、ダイヤモンド、パール、トルコ石) イギリス 1820-1830年頃 パドロック(錠前)はとらわれの愛情を意味し、中央の真珠とトルコ石で忘れな草の花を表し、花言葉から「私をわすれないで」という思いを表したメッセージジュエリー。
上右:ヴィクトリア女王のミニアチュールペンダント (エナメル、ダイヤモンド、シルバー、ゴールド) イギリス 1958年6月14日 ジョージ4世のティアラ、イヤリングネックレスを着用したヴィクトリア女王のミニアチュールの肖像画が納められたペンダント。

 懇親を兼ねたお食事会の後、帝国ホテルプラザ4階の「グレール」に移動し、穐葉さんのコレクションを見せていただきました。実際に手に取り、身に着けると、アンティーク・ジュエリーはさらに魅力を増し、輝きを放ちます。職人の技といえる精緻な細工や、石に込められたメッセージ。一つ一つに作り手や贈り主の深い想いが感じられ、時の立つのも忘れるほどでした。

 

 37年前、アンティーク・ジュエリーについて知りたくても、日本では学べる場所はおろか、書かれた本すら見つからず、穐葉さんはイギリスの宝飾店に通い、生き字引のような人達からジュエリーについて一から学んだそうです。 


 
昨年、穐葉さんが企画・プロデュースした「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」が、渋谷の東急Bukamuraミュージアムで開催され、大きな反響を呼びました。この展覧会をきっかけに、日本で初めてとなるヴィクトリアン・ジュエリーにフォーカスした展覧会が各地で開催されることになりました。展示品の99%が穐葉さんのコレクションです。皆様も展覧会に足を運んでいただければと思います。


 
素晴らしいコレクションとともに、アンティーク・ジュエリーの魅力を多くの人に伝えたいという、穐葉さんのひたむきな生き方にも心を動かされたひとときでした。

 

 

 次回も素晴らしい出会いの会を予定しております。

学びと交流のサロン<グランダム>をあなたもぜひご体験ください。

お問い合わせはe-mailinfo@premiumlife.comまで。

 

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